佐賀県を中心に九州全域で足場工事を承っております、秀建工業です。
建設工業・土木工事では、雨が降るとやむを得ず中止になるものもありますが、足場工事は雨の日も行われることがあります。
なんだか理不尽な気もしますが、足場の組立て・解体は小雨程度なら大きな影響を受けにくいからです。
ただし、雨の日は作業効率が大幅に下がって安全の確保が難しくなることから、現場責任者の判断で中止になる場合もあります。
今回は、雨の日にも足場工事が行われる理由、中止になる天候についてご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください。
■ 雨の日も足場工事が行われる理由
足場工事は、なぜ雨の日にも行われることがあるのでしょうか。
・足場材が雨に強い
足場は工事現場で1~2か月ほど設置するものです。
クサビ式足場などは表面にメッキ加工がされているため、雨などの水に触れても簡単にはサビません。
塗装工事などは、雨によって塗料が流れる恐れから中断されますが、足場工事は素材が雨によって影響を受けないため、少ない雨なら続行するでしょう。
・工期の問題
工事には全体の工期が決まっており、足場の組立てと解体も工期どおりに完了させる必要があります。
そのため時間がないときは、雨の日でも足場工事が行われることも。
工期に遅れが出ると取引き先との信頼を失ってしまうため、可能な限り進める場合が多いです。
■ 雨の日の作業は危険?
現場によりますが、雨の日の作業は危険が多いことから、小雨でも避けられる場合もあります。
雨によって足元・手元が滑りやすくなっており、転倒・転落・部材の取り落としなどのリスクがあるためです。
ほかに使い慣れた靴だと靴底が削れて滑りやすくなっており、ぬかるんだ土によっても滑る確率が高いです。
晴れた日よりも安全に気を配る必要があるため、作業効率も低くなります。
工期に余裕があるなら、安全を優先して中止とすることもあるでしょう。
■ 必ず中止になる条件とは?
たいてい、足場工事は高さ2m以上の高さで作業を行います。
このような作業は、以下のような悪天候に見舞われると、労働安全衛生規則において作業を中止しないといけません。具体的な数字については、厚生労働省の定めるものです。
・強風
10分間の平均風速が毎秒10m以上の風のことを、強風としています。
時速だと36km~で、車がゆっくり走る速さくらいです。平均なので、瞬間風速が20m/sになることもあり、電線や樹木が揺れ始めます。
・大雨
1回の降雨量が50mm以上の降雨を指します。
1回の降雨量とは、雨が降り始めてから降り終わるまでの雨量のことですが、状況によって差が出ます。
たとえば1時間10mm程度の雨が5時間続く場合から、1時間で50mm降る場合など、幅広いです。
この場合は現場の判断によりますが、気象庁によると1時間10mmでも「やや強い雨」と定義されているため、雨の降り方によっては中止か続行か分かれるところでしょう。
・大雪
1回の降雪量が25cm以上の積雪をいいます。
これも雨と同じで、降り始めてから降り終わるまでの雪の量ですが、雪の降らない地域だと5cmも積もれば交通機関のダイヤが乱れるレベルです。
早めに切り上げたほうがいいときもあるでしょう。
・中程度の地震
震度4以上の地震のことを指し、ほとんどの人が揺れを感知し、眠っている人のほとんどが目を覚まします。
電線が大きく揺れ、置物が倒れることもあります。
高所で作業しているときに起きると、非常に危険といえるでしょう。
■ 中止後の工事には点検が必要
これらの悪天候が起きた場合は、工事の再開前に点検が行われます。
労働安全衛生規則第567条第2項、第655条においてこのような措置が求められます。
二 建地、布、腕木等の緊結部、接続部及び取付部の緩みの状態
三 緊結材及び緊結金具の損傷及び腐食の状態
四 足場用墜落防止設備の取り外し及び脱落の有無
五 幅木等の取付状態及び取り外しの有無
六 脚部の沈下及び滑動の状態
七 筋かい、控え、壁つなぎ等の補強材の取付状態及び取り外しの有無
八 建地、布及び腕木の損傷の有無
九 突りようとつり索との取付部の状態及びつり装置の歯止めの機能
■ 秀建工業では足場作業員を募集中!
秀建工業は、佐賀県を中心に九州全域で足場工事を承っている会社です。
現在、いっしょに働いていただける足場作業員を正社員として募集しております。
建設現場での足場建材の搬入・組立て・解体がお仕事です。
未経験の方、無資格の方も歓迎いたします。
ご興味がございましたら、以下の求人情報に目を通していただき、メールフォーム・お電話よりご連絡くださいませ。
ご応募お待ちしております。
求人情報>>
メールフォームからのご応募はこちら>>
電話番号:090-2714-6785
■ まとめ
足場工事は雨の降り方によって続行されることもありますが、安全性が低下し、作業効率が落ちてしまうため、現場の判断によっては中止になるケースもあります。
なお強風・大雨・大雪・中程度の地震は、安全のため中止になり、点検が完了してから再開されます。